人生一生未定

買取査定で働く一般人の居場所

買取店員の私が語る メッキアクセサリーの得する売り方

※ここに書いてあることはすべて私個人の経験に基づいたものです。すべての買取店が当てはまるというわけではありません。

 

 金メッキのアクセサリーを持ち込む人は、当たり前だけど多い。

「これメッキのアクセサリーなんだけど」

と最初から話す人もいれば、

「家に合ったものとりあえずもってきた」

という人など千差万別だ。

 

 メッキというのは簡単に言えば装飾のことで、劣化や腐食を防いだり、見た目を豪華にするために使われる。

 つまり、もともと価値のないものをきれいに見せているだけだ。そんなものが高値で買い取ってもらえるわけもない。

 だけど、それでも高く買い取ってもらいたい、少しでも高値で手放したいと思う人が多いのも確かだ。今回はそんな方々にむけて、私が個人的に感じたメッキアクセサリーの売り方を書いていこうと思う。

 

この記事を読んでほしい人
  • 不用品を処分したいけど、なるべく損をしたくない人
  • 終活を考えている人を手伝っているが、不用品を買取店へ持ち込むのが面倒な人
  • 終活に向けての整理を考え始めている人

 

 

 

 

結論:メッキはヤフオクに出そう

 結論から言おう。メッキアクセサリーはまとめてヤフオクに出したほうが良い。

 

「メッキ まとめ」とヤフオクで検索した結果

 

 こちらの画像を見てもらえばわかるように、メッキアクセサリーでもまとめればそこそこの値が付く。ちりも積もれば山となる理論で、うまいこと注目されて入札が続けば、4~5万円ぐらいなら稼げるのだ。

 一方、買取店に持っていったら? ほかの大手企業は違うかもしれないが、私が働く店では、メッキアクセサリー山盛り持ってきても1000円程度にしかならない。

 1000円いくらで買い取ったものはある程度溜めてから「おまとめ品」としてヤフオクに出品する。いくら儲かるかは画像の通りだ。

 正直、わざわざガソリン代を使って店に持ち込むより、自分でまとめてヤフオクに出したほうがいいと思う。

 

「そんな10㎏も持ってないよ」

 

という方もいるだろうが、何も重さだけが基準というわけでもない。仮に持っているのが5個や3個だったとしても、1個1個写真を撮って商品状態をていねいに書けばいい。

 あくまで私個人の意見ではあるが、具体的にどうしたらいいのかを書いておこう。

 

その1 アクセサリーの汚れや傷をなるべくきれいにする

 まぁこれは誰でも考えることだと思う。商品の見栄えをよくすることで価値を高め、少しでも高く買ってもらおうという魂胆だ。

 メッキアクセサリーは、基本的に安価でおしゃれなものが多い。だがそれゆえに劣化も早く、変色してしまうこともあるのだ。

 前提として、素人である私たちがこれを完璧に直すことはできない。だが完璧でなくとも、元の状態に近づける方法ならある。

 例えば、メッキのアクセサリーが変色してしまった場合は、アルミと重曹を使って直すことができる。手順は以下の通りだ。

 

・紙コップの中にアルミホイルを敷く

・アルミホイルの入った紙コップに重曹を5g入れる

・そこにお湯80gを入れて軽く混ぜる

・こうすることでアルミと重曹が化学反応を起こす

・ある程度混ぜたら、変色したアクセサリーを紙コップに入れる

・5分ほど放置した後、アクセサリーを取り出し水で洗う

・柔らかい布で水気をふき取り、乾燥させる

 

 このひと手間を踏むだけで、メッキの変色はある程度改善できる。重曹を中性洗剤に置き換えて、漬け置く時間を5分から30分に変えることも可能だ。重曹が家にないときでも、食器用洗剤があれば簡単にケアできる。

 面倒だと思った人は、自分が買う側の立場になって考えてみてほしい。中古のアクセサリーというだけでもなかなか抵抗感があるのに、その中に変色したものが混ざっていたら? もしそれを売り込みされたとしても、買いたいと思えるだろうか?

 

その2 商品写真をしっかりと撮る

 おまとめ品と言って重量を記載するだけじゃ、高く買ってもらえるとは言えない。出品作業をするのはあなたという人間だ。嘘なんて書こうと思えばいくらでも書けてしまうし、購入者がそれを見抜けるわけがない。

 もしあなたが商品全体の量を写真に撮っておらず、重量だけを書いているのであれば、購入者はあなたを信頼できず去って行ってしまうだろう。

 だからこそ、商品の量がどれくらいあるのかをしっかり撮影し、購入者に見せる必要があるのだ。

 といっても、なにもアクセサリー一個一個を並べて撮る必要はない。

全体写真の一例

 この写真のように、出品するものを山積みにするだけでかまわない。要は大体の量が分かればよいのだ。

 余裕があれば、アクセサリーごとに分類した写真を別で用意してもいいだろう。山積みの写真だけでは、具体的に何があるのかわかりづらいからだ。

 

その3 マイナス点はしっかり記述する

    出品する上で必要なのは、商品の欠点や劣化による傷、汚れがあることなどを、正直に説明することだ。

    これは商品そのものの売上と言うより、次にまた自分のところから買ってもらうための方法である。

    自分の立場になって考えて欲しい。正真正銘の新品が出品されていて、それを買ったとしよう。欲しいものが新品で定価より安く買えたのだから、とても嬉しいだろうし、到着が待ち遠しいかもしれない。

    だが待ちわびた商品が傷だらけ汚れだらけ、使用感しかない明らかな劣化品だったらどうする?

   

「新品だなんて嘘じゃないか」

「こんなのにお金を出したなんて悔しい」

「真っ赤な嘘で客を騙すなんて、ひどい出品者だ」

 

といった怒りや悔しさを感じるだろう。評価はもちろん低評価で、二度と同じ出品者からは買わないんじゃないだろうか?    少なくとも私は買わないし、ブロック機能があるならすぐに使う。自分をだました人間なんか視界にも入れたくないからだ。

 

 低評価の入った出品者というものは、それだけでも遠巻きにされる。人間は耳障りのよいコメントよりも、低評価の理由を書いた文章を探す。自分が損をしたくないためだ。

「この人から買ったら損をする」

 そういう風に思われて将来のお客様を逃がさないように、どんな欠点も正直に書くのだ。大きな傷があるなら、そこを写真に撮って画像欄に載せるとよい。長々と書くのが面倒なら、欠点の部分をすべて画像欄に載せ

 

「詳細な状態は画像をご覧ください」

 

と書けばよい。お客様には包み隠さずさらけ出し、正直な姿勢を見せるのが何よりも大事なのだ。

 

その4 相場を調べて値段をつける

 最後は値段付けのターンだが、ここで頭を悩ませる人も多いんじゃないだろうか。否、多いに決まっている。なぜなら私がそうだから。

 世のせどらーや物販ビジネス人にとっては基本であろう「相場」と「値付け」なんて、初心者からしたら何それ? って代物だ。

 

「相場から需要と供給を把握したうえで値付けをしよう」

「相場を調べたら仕入れるべき商品がわかる」

なんて簡単に言ってくれる。その調べ方や基準らしい基準がないからわからないんだって話だ。

 

 少し前まではそんな風に思っていた私だが、この仕事を始めてから少しはふさわしい値段をつけられるようになったし、相場の調べ方もなんとなくわかってきた。慣れてきたと言うのもあるが、普段使っている「オークファン 」というサイトが分かりやすいおかげでもあるだろう。

 

 

 このサイトは、検索した商品の落札相場を調べてくれる。しかもヤフオクだけではなく、モバオクやAmazonを含めた計5つのサイトでの結果をまとめて表示してくれるのだ。

 しかもただ調べるだけではない。オークファンでは

 

  • 表示しているページでの平均落札価格
  • 落札価格帯
  • 入札数
  • 開始価格

 

などの情報を一気に調べることができるのだ。

 

 私は値段をつけるとき、以下の手順で簡単なリサーチを済ませている。

  1. 商品名を検索窓に入れて検索する
  2. 検索結果のソートを「入札の多い順」に変更する
  3. 一点ものでの出品数、入札数などから大体の価値を判断する

 

 ざっとこんな感じだ。高値で買い取る時の基準は

 

  • 入札件数が5件以上か
  • 「入札者の順位」に5人以上のユーザーが表示されているか
  • 「おまとめ出品」と「単体での出品」のどちらが多いか

 

となっている。単体出品が多く5人以上が競って入札しているなら、商品としての価値ありということでそれなりに高く買っているのだ。

 これは出品するときも同じで、上記に当てはまる商品が何円で開始されたかも参考にしている。

 

 このように、オークファンを使えば売る時の値段参考になるし、本格的にせどり(物販)を始める時には買取の参考にもなるのでオススメだ。

 

 プロの人ならそれに加えて「期間検索」もしたいと考えるだろうが、オークファンプレミアムに登録したらそれも一発で結果を見られる。

 

「この商品を適切な値段で売りたい」

「不用品ではあるけど買ったときは高かったから、少しでも高値で売りたい」

「昔と今で需要と供給にどれぐらい差があるのかを調べたい」

 

 このような人がもしいるのであれば、オークファンプレミアムへの登録をおすすめする。初月無料なのでお試しで使ってみるのもありだ。

 

結論リターンズ:店に持ち込むより自分で出品しよう

 

 ここまでのを読み返して感じたのだが、なかなか矛盾しているというか、1回で同時に成立させるのが難しいことを書いている気がする。

 

「汚れや傷にはなるべく適切なケアをしよう」

とはいっても、大量のアクセサリーを一つ一つチェックしていくのは手間だし

 

「大きな汚れなどの欠点があるなら、その場所を写真に撮って載せよう」

なんて言っても、画像枚数に制限がある以上すべてを撮影するのは無理がある。

 

 だがそこは臨機応変に対応したらいい。大量にあってケアができないなら、やらない代わりに劣化具合を商品説明に書けばいい。量が多くて写真が撮れないというなら、山積みにしたものを様々な角度から拡大して撮影し、「ある程度こういうものがある」と伝わるようにすればいい。

 

 これはあくまでも私個人のやり方だ。あなたがやりやすいやり方は絶対にあるはずだし、お客様が分かりやすい書き方も絶対にある。

 そういう細かいところは、あなたが出品したときに少しずつ調べて、精査していって、自分に合ったやり方を模索していくと良いと思う。